マイマイガ不在証明
米国 、カナダ両政府は東アジア、ロシア等に存在するアジア型マイマイガ(AGM)について、重大な森林害虫であり、船舶を経由した侵入のおそれが大きいとして、我が国から米国又はカナダに入港する船舶に対する沖合検査を平成19年6月1日から導入しています。
なお、我が国の検査機関が発行するAGM不在証明書を取得している船舶については、沖合検査を受けずに入港が可能とされています。
検査対象船舶
日本を出発し米国又はカナダに入港する船舶のうち、AGMの卵塊が付着しているおそれの大きいもので、具体的には以下の(1)、(2)の両方に当てはまる船舶については、入港前に米国(CBP)及びカナダ(CFIA)の当局機関による沖合検査を受検することが求められています。
- 米国又はカナダのハイリスク期間(AGMの卵が孵化可能な時期)に入港する船舶
- 本年以降、日本のハイリスク期間(AGM成虫の活動時期)中に入港したことがある船舶
米国、カナダのハイリスク期間
米国
五大湖・プエルトリコ・西海岸 | |
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カリフォルニア州 | 周年 |
五大湖 | 3月1日~9月30日 |
オレゴン州 | 3月1日~9月30日 |
ワシントン州 | 3月1日~9月30日 |
アラスカ州 | 4月1日~8月31日 |
ハワイ及びプエルトリコ | なし |
大西洋沿岸 | |
バージニア州ノーフォーク以北 | 3月1日~10月31日 |
バージニア州ノーフォークの南~ フロリダ州ジャクソンビルまで |
3月1日~11月30日 |
フロリダ州ジャクソンビル以南 | 周年 |
メキシコ湾岸沿い | |
アラバマ州・フロリダ州・ルイジアナ州・ ミシシッピ州・テキサス州 |
周年 |
カナダ
全土 | 3月1日~10月15日 |
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米国・カナダより通告のあったAGM不在証明期間
港名 | 期間 |
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北海道、青森県、岩手県、宮城県、福島県 | 7月1日~9月30日 |
秋田県、山形県、新潟県、富山県、石川県 | 6月25日~9月15日 |
福井県、茨城県、千葉県、東京都、神奈川県、静岡県、愛知県、三重県 | 6月20日~8月20日 |
和歌山県、大阪府、京都府、兵庫県、鳥取県、島根県、岡山県、広島県、山口県、香川県、徳島県、愛媛県、高知県、福岡県、大分県、佐賀県、長崎県、宮崎県、熊本県、鹿児島県 | 6月1日~8月10日 |
沖縄県 | 5月25日~6月30日 |
検査機関による不在証明書
日本の検査機関によるAGM不在証明書をあらかじめ取得している船舶については、沖合検査を受けずに直接接岸することが認められます。
(沖合検査に比べて航行日程への影響が小さく、検査に至る手続きも簡素化されます。)
不在証明の検査場所
2010年度より不在証明の取得は、日本からの最終出港する港で実施する事に決まりました。
不在証明検査の受付
当協会は米国、カナダ両政府の植物検疫当局から承認された機関です。皆様のご依頼に応じられるよう、全国に検査体制を整備しています。